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NGOチーム3ミニッツ

「笑顔の展覧会」ニューズレター

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          チーム3ミニッツ「笑顔の展覧会」ニューズレター
                2011/6/23

  被災者が4日の準備期間で開催した奇跡、東松島「宮戸子ども祭り」
 町おこしのソースとして「笑顔の展覧会」の新しい動きが始まっている
      東北での「笑顔の展覧会」、今後の展開

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被災者が4日の準備期間で開催した奇跡、東松島「宮戸子ども祭り」


宮戸とは、宮城県東松島市にある宮戸島のことで、大高森(松島四大観のひと
つ)を有する風光明媚な島として知られています。また、東松島市に航空自衛
隊松島基地があることで、その被害状況を想像できると思います。

宮戸島は、津波により大浜、室浜、月浜地区の家屋はほぼ全壊、里浜も海辺の
家屋が浸水被害を受けただけでなく、海岸から松ヶ島を結ぶ橋げたの崩落や大
規模停電などで、一時、宮戸島は完全に孤立していました。

現在でも、宮戸地区の約500人は、漁協の倉庫や公民館、高台の民家に身を寄
せています。島外の親類宅や借家に避難している人は400人にのぼります。

いまでも、朝夕食は市からお弁当が配布され、各地から寄せられた食料(パンや
牛乳、ジュース、缶詰など)を配っています。里浜地区は水道が通ったため、自
宅生活者でもまだ支援が必要な方が多いのですが、お弁当の支給と物資支給が基
本的になくなりました。

そんな苦しい状況の中で、林一也さんが一通のメールを発信しました。

「石巻の渡波にある神社にて今週末、ボランティア仲間と地元の子供たちで花火
大会を行います。宮戸でもなにかやりませんか?花火なら送りますよ!」

それを見た地元の尾形功太郎さんは、お祭りをしないかと皆にメールで発信しま
す。

「震災101日目の19日に、宮戸縄文村歴史資料館で子供祭りを催しませんか。19
日はお昼に2団体の炊き出しがあり、角煮丼と石巻焼きそばが振舞われます。そこ
で、炊き出しなどで人の集まる19日に、駄菓子やかき氷、綿あめなど支援できる
方を募って、子どもたちが楽しめるお祭りにしませんか。夜は一也さんの花火で
最後まで楽しめる。どうでしょうか!」

この呼びかけは、子ども祭りが行われる4日前に発信されました。しかし、4日
後の19日には、30人を超えるボランティアと合計15箱を超えるおもちゃやお菓
子、15にのぼる出し物やゲームが会場に揃いました。

この子ども祭りが、インターネットを媒介として4日間で実現したことに皆が驚
きました。そこに、信じられないスピードと支援の輪がありました。

チーム3ミニッツも、「宮戸子ども祭り」に参加しました。水曜日に尾形さんと
連絡をとり、直後に「笑顔の展覧会」の資材を送り、祭りに参加することができ
ました。しかし、急な日程なのでスタッフは参加できず、現地の尾形さんに展示
や運営をお任せしました。

被災者の一言から始まった、奇跡のお祭り「宮戸子ども祭り」の様子を、スライ
ドショーにアップしています。苦しい状況がいまも続く中で、島の皆さんと全国
から集ったボランティアたちが、祭りを楽しんでいる笑顔をご覧いただけます。

宮戸の避難所にいる皆さんは、来月から仮設住宅に移ります。尾形さんたちは、来
月も皆で夏祭りを開催する予定です。チーム3ミニッツは、この夏祭りにも参加す
る予定です。

宮戸子ども祭り http://bit.ly/ljHBQ8

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町おこしのソースとして「笑顔の展覧会」の新しい動きが始まっている

愛知県豊田市足助での「笑顔の展覧会」は、毎月コンスタントに開催されています。
その日程は、隔週で開催されるスケジュールといっても過言ではありません。

足助で何故、この様に開催されるのかは、主催者の高木伸泰さんファミリーのお力
が多いのですが、その姿に感謝するばかりです。

ある日、高木さんからこんなメールが届きました。
...............

7月2日(土)に開催される、足助地区おいでんまつり会場で、明るいうちに「笑
顔の展覧会」をやらないかというお話をいただいたので、開催したいと思います。

足助地区おいでんまつり
http://www.oidenmaturi.com/mytown/mytownoiden4.html

毎年、このイベントでは、会場に「たんころりん」を灯すのですが、今日たんころ
りんの会の会長より、「これも、明るいうちにいっしょにやろう」とご提案いただ
きました。

また、足助の町並みにある、和菓子屋「風外(ふうがい)」さんが、七夕イベントと
して、店内で「笑顔の展覧会」をやりたいとご提案をいただきました。
..................

足助は、小さな町ですが、この町で「笑顔の展覧会」が次々と開催されています。こ
れは私は想像していたものより大きなうねりとなっています。

足助の「笑顔の展覧会」は、震災応援メッセージをTシャツ型画用紙に描くことから始
まりました。が、次のテーマを考える時期に来ているのかもしれません。

例えば、いまの震災応援メッセージを描きながら、「10年後の足助の夢を書こう」と
いうのテーマでの運営、被災地(宮戸など)との交流イベントも企画していくべきで
しょう。(足助では、7月下旬に「たんころりん」を福島県で灯す計画が進んでいる
そうです)

今後の企画を高木さんと進めながら、足助の「笑顔の展覧会」を熟成していきたいと
思います。そこから「笑顔の展覧会」を媒体とした町おこしができれば嬉しく思います。

足助の「笑顔の展覧会」http://bit.ly/jyzccc


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東北での「笑顔の展覧会」今後の展開

今回の東北行きで、「笑顔の展覧会」の実施と計画を進めてきました。

盛岡では、岩手県立大学の「国際協力論」の授業の中で、「笑顔の展覧会」の概論と
その背景を説明しながら、実際にTシャツ型画用紙にメッッセージを書いてもらいまし
た。 http://bit.ly/m2hsDY

岩手県大で描かれたメッセージは、新花巻駅前にある「ケンジの宿」に一部が展示され
ています。 http://bit.ly/iuP3Nb

「ケンジの宿」は、三陸に向かうボランティアなどが泊まる宿ですが、ここのオーナー
の渡邊さんが「笑顔の展覧会」を知り、宿でメッセージを展示しながらお客様にも描いて
もらおうと、急遽、展示が決まりました。

笑顔の展覧会の資材を大阪から送りましたら、すぐに、お客さんが描いてくれています
よ、と連絡をくれました。

東和町では、東和小学校の菊池校長先生と面談し、全校でメッセージを描く授業が行わ
れました。全校生徒及び数名の先生方が参加下さり、500枚弱のTシャツが完成しました。

釜石では、災害支援本部を訪ねましたが、釜石での「笑顔の展覧会」をスタートするこ
とが可能になりました。

今回の東北行きの一番大きな目的は、世界から集まった2000枚以上のメッセージを、お
盆の季節に東北で一堂に展示する準備でした。

この進行は、遠野まごころネットが企画をしている「三陸海の盆」などとの協労で実現で
きるかと思われます。

今回の岩手での行動は、「ハーティネットとうわ」の小原ナオ子氏のご協力が大きく、多
くの成果が得ることができました。

また、8月の東北でのお盆の展示前に、東京で、海外を含めた1000枚以上のメッセージ
を都心のウンドーで展示する企画が進んでいます。

笑顔の展覧会 http://t3m.asia


太田空真 ohta@t3m.jp
生活デザイン研究所 チーム3ミニッツ
大阪市北区角田町8-47 阪急グランドビル20階
生活デザイン研究所 http://www.sdl.ne.jp/
チーム3ミニッツ http://t3m.jp
笑顔の展覧会 http://t3m.asia
by t3m | 2011-06-23 23:19 | ニューズレター

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